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因幡都頼「広すぎて、狭すぎて」
会 期 2023年8月3日(木)〜8月14日(月) 11:00〜18:00 休廊日8月9日(水)
因幡都頼個展「広すぎて、狭すぎる」は、私たちが日常の中で経験する「世界」と「現実」の奥深さと独自性に焦点を当てています。 例えば、電車の中にいるとき、スマートフォンの画面に夢中になり、周囲の景色や出来事を見落としてしまうことがあります。しかし、窓から見える車窓の風景や起こる出来事は、目の前を見ている人にのみ認識されるものです。 日々、私たちは多くを見落とし、自身の価値観の範疇から逃れられなくなっているのかもしれないと感じています。それは、私も同様です。 私たちは、自身の経験を基にして独自の「世界」を構築しています。そして、その認識の範囲内でお互いが共感し合うことで、「現実」という視覚的な幻想が生まれるのです。しかしながら、現在において私たちの認識はますます狭い画面の中に収まりつつあるように感じる瞬間があります。 本展覧会は、私たちの世界観が広がる一方で狭まる矛盾に迫ります。私たちはミクロとマクロの事象を同時に捉えることはできません。だからこそ、お互いを理解し受け入れる余地が必要なのです。私たちの個々の独自な視点が、その余地を広げるための貴重なツールとなるでしょう。 「広すぎて、狭すぎる」はまさに、私たちが日常の中で直面する視覚的な幻想と、認識の範囲における私たちの存在に疑問を投げかける言葉です。ぜひ、本展覧会を通じて、多様な視点で自由にご覧いただければ幸いです。私たちの個々の経験や視点が交差するなかで、現実と幻想の境界線が揺らぎ、新たな発見や共感が生まれることを願っています。略歴
因幡 都頼 / Inaba Torai 1988 北海道生まれ 2012 武蔵野美術大学 日本画学科卒業 2023 武蔵野美術大学 日本画学科非常勤講師主な個展
- 2013年
- 「室内あそび」GALLERYSOU/札幌
- 2014年
- 「ここだけのはなし」新宿眼科画廊/東京
- 2015年
- 「因幡都頼 個展」GALLERYSOU/札幌
- 2015年
- 「因幡都頼個展」新札幌ギャラリー/札幌
- 2016年
- 「ここにない堤防」コートギャラリー国立
- 2017年
- 「因幡都頼個展 -無声-」コートギャラリー国立
- 2019年
- 「12」画廊くにまつ青山
- 2020年
- 「レスポワール展」スルガ台画廊/東京
- 2022年
- 「目他-ユニバース/META-UNIVERSE」watowagallery/elephant STUDIO
主なグループ展
- 2020年
- 「ケムルヒト」(ヒルトピアアートスクエア)
- 2020年
- 「SMOKE OUT」project501
- 2021年
- 「view point」HIROSHIGE GALLERY
- 2021年
- 「ART SELECT SHOP」watowagallery/elephant STUDIO
- 2023年
- 「POP&STREET 2023」watowagallery/elephant STUDIO
- 2023年
- 「Depths of Dreams -夢・時間・記憶」watowagallery/THE BOX TOKYO
公募展
- 2017年
- 「第20回 岡本太郎現代芸術賞」展 入選(川崎市岡本太郎美術館)
- 2021年
- 「第8回 トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞」展 優秀賞(豊橋市美術博物館)
- 2022年
- 「第25回岡本太郎現代芸術賞」展 入選(川崎市岡本太郎美術館)
- 2023年
- 「第11回前田寛治大賞展」入選(日本橋高島屋8/17〜21予定)